2022年7月16日の22時にテレビを見てると不思議なことが起こりました。
それがNHK『空白を満たしなさい』と民放『初恋の悪魔』の同時刻スタートのドラマに、俳優の柄本佑さんが出てるという現象です。
《これは裏かぶりなのでは?》《裏かぶりは大丈夫なの?》という声がネットで溢れました。
以前、高橋一生さんが声優をしたジブリ映画『耳をすませば』の放送を、高橋一生さん主演のドラマと裏かぶりするという理由で『崖の上のポニョ』に変更しました。

この時は、《声優として出演してても被ったらダメなの?》という声がありましたね。でも、理由を見たら納得しますよ。
ドラマの裏かぶりはご法度!という暗黙のルールがあったと思ったのに…。
なぜ、土曜日22時のドラマの裏かぶりはOKなのか、また、なぜ裏かぶりがダメなのか、その理由についてまとめてみます!
柄本佑ドラマの裏かぶりはなぜ?裏かぶりがダメな理由


ドラマの裏かぶりがダメな理由は大きく2つあります。
- スポンサーの関係
- 視聴者が分散してしまう
一つずつ見ていきましょう。
スポンサーの関係


テレビ局は広告収入を収益源としています。
広告収入を多く得るためには、視聴率の確保が重要なんです。



出演者の報酬も、スポンサーの広告費から支払われます。
裏かぶりをしてしまうと、両方から広告費が入ります。
もし、スポンサーがライバル会社だったら…ややこしいことになりますよね。
またスポンサーからすると、出演者が裏番組に出演したことにより視聴率が分散してしてしまい自分たちの企業のアピールが低下してしまうと感じてしまいます。
とはいえ、裏かぶりには明確なルールはなく、番組スポンサーへの”配慮”が必要と言われています。
片方がローカル番組の場合は、出演可能な場合もあります。
また、同時刻に違う番組に出ていても、出ているコーナー時間を変えて被らないようにする、という場合もあります。



もし、同時刻に裏かぶりしてしまったらモザイクをかけられたり退出させられたりすることもあるんですよ。
CMの時だけ出演ということもあるんだとか。
被らないように工夫されているのですね。
スポンサーに嫌われるような行為はしないというのは、タレントにとって常識と言われています。
なので、よくインタビューで「お酒はなにを飲まれるのですか?」と聞かれた時に「(CM出てるので)ビールです」というコメントで返しているシーンをよく見聞きしますよね。
スポンサーへの配慮のために、裏かぶりはご法度と言われていたのですね。
視聴者の分散を避ける


同時刻に同じタレントが出演していたら、”どっちを見よう。う〜こっち!”とどちらかを見てしまいます。
これが視聴者の分散ですよね。
先にも述べたように、視聴者が分散することで視聴率低下だったり、スポンサーの企業アピールが低下してしまったりするので、ここはシビアになっているテレビ局が多いです。
また、タレントにとっても分散していると、自身の価値が下がっていくので避けているとも言われています。
柄本佑ドラマ裏かぶりがOKなのはなぜ?
裏かぶりOKの理由は


柄本佑さんのドラマの裏かぶりがOKなのは、先方がNHKだからです。
NHKはスポンサーではなく公共放送。
スポンサーがいないので、視聴率に躍起になることはないし、企業アピールする必要もないからです。
視聴者の分散は否めませんが、NHKは私たちの受信料で収益を得ているので、視聴率にこだわるより『視聴者の要望にあった放送をする』ということに重点を置いているようですね。
みなさまの期待に応えるという意味で、視聴率の高い番組を放送する努力も必要だと考えていますが、同時に視聴率に関わりなく、みなさまの多様な要望にしっかりと応えられるような番組づくりも重視しています。
NHK for schoolより引用



とはいえ、柄本佑さんを見たい視聴者は混乱しますよね。
どっちを見ようかって悩むし。
私はできれば、被らない方が嬉しいかな。
ネットの声は



やっぱり被ってて混乱している人が多かったですね。
だって柄本佑さんって素敵な俳優さんだから、どちらもリアルタイムで観たいですよね。
どちらを録画しようか考えてしまいますね…。
まとめ
テレビの裏かぶりがダメな理由と、柄本佑さんのドラマは裏かぶりがOKの理由についてまとめてみました。
スポンサーの関係、視聴者の分散回避、のために裏かぶりがダメだったんですね。
調べてみると、南海キャンディーズの山里さんは『M-1グランプリ』と自身がMCを担当する『東大王』が被ったのですが、その時は、東大王チームから『ウチの番組のMCが日本一面白いっていう称号をもらえるかもしれない可能性を止めることはしませんよ。いってらっしゃいませ』と快く送り出されたそうです。
「被ってても大丈夫」と思わせるタレントの人柄や実力なども関係しているのかなと思う節もあるのですが、視聴者のことを考えるのなら、やはり裏かぶりは避けてほしいと思ってしまいますね。
しかし、今やネットが主流の時代。
録画機能や見逃し配信などの機能が進んでいるので、裏かぶりしても大丈夫な日が来るかも。。。しれませんね。
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