2022年4月から1週間に数時間ほど、小学校へ授業しに行っています。
”あれ、私ってこんなに名前覚えるの遅かったっけ?”といまだに苦労しています。
それもそのはず、全員マスクしているため、顔の見分けがつきにくく名前と顔が一致しないのです。
マスクなしの数年前は、1ヶ月以内には名前をバッチリ覚えて距離が縮めることができていたのですが、今は名前が覚えられないので、「え〜っと名前は…」と確認するという情けない始末。
たまたまマスクを外した子の顔を見て「え、この子こんな可愛い顔してたの?」とか「想像と違った顔してた!」と思うことがあります。
普段隠れているマスク下の顔を、勝手に想像してしまうのはなぜなのでしょう?
今回は、科学の視点からマスク下の顔を勝手に想像してしまう理由ついて、まとめてみます。
マスク外したら顔違ったという声多数

勝手に想像してしまう人がたくさんいますね。
”マスク美人”とか”マスクイケメン”といった言葉がありますが、そういう言葉が一人歩きして、マスク外すのが怖いと思う人がいるのも事実。
マスクを外すのに勇気がいる時代ですね。。。
マスク下の顔を勝手に想像してしまう理由は?


マスク下の顔を勝手に想像してしまうのはなぜでしょう?
”目だけを見て、なんとなく鼻と口はこんな感じかな?”と頭でイメージしてしまってませんか?
同じ現象で、マンガの主人公などの声も勝手に頭で想像してしまい、実写化されたりアニメ化されて声を聞いて”思ってたのと違う””私の中ではこういう声だったのに~”というのも同じですね。
人は、不思議な生き物で、隠れている部分に興味が高まり、今まで見た経験の顔から”こういう顔かも”と判断したり、”こういう顔であって欲しい”という理想を当てはめてしまうのです。
全部が隠れているのではなく、一部分が隠れていると人間の想像力はかきたてられるといいます。
見えている要素から”こういう顔だろう”と推測して、最適なバランスを当てはめてプラスの評価をしているのだろうということが「日本顔学会」の発起人でもある東京大学名誉教授の原島博先生が研究し発表していました。
また、アメリカの認知科学者アリス・オトゥール氏によると、脳には、見えない顔の部分を補う傾向があるためだろうと話しています。
人は「欠けているもの」を頭の中で描いているとも。
まとめ
◎一部分が隠れている為に、想像力がかき立てられ、”こういう顔であって欲しい”という理想を当てはめてしまう。
◎見えない部分を補う傾向があり、「欠けているもの」を頭の中で描いているという脳という働きのせい。
マスク下の顔の想像を止めることはできる?


写真の女の子のマスク下の顔、想像しましたか?
この勝手に想像してしまう脳の働きをストップすることはできるのでしょうか?
結論:できません
脳の働きなので、これを無理にストップさせることは難しいです。
しかし、マスク下の顔が想像と違うからと分かった時に対処する方法はあると考えられます。
- 「脳の働きのせい」と理解すること
- マスクをしている人を見て、こんな顔しているだろうと”期待”しないこと
- 想像と違ったからといって態度を変えないと心がけること
そして、自分が思っていることは相手も同じだと考えましょう。
相手と距離を縮めたい場合は、自分の顔を想像しされる前に、早めにマスクを外して素顔を見せておくといいですよ。
そして、「想像と違った」と言われてしまった時ですが、正直落ち込みますよね。
凹みます、とことん落ち込むし、嫌な気持ちしかなりません。
落ち込みを無理にポジティブに持っていこうとすると、ますます辛くなるので、こういう時は「落ち込んだ」「もう!なんなんだよ!」と気持ちを受け入れ、うまくマイナスを発散させましょう。
そして、相手の脳が勝手に想像力を働かせただけと割り切りましょう。
まとめ
マスク下を勝手に想像してしまうのは、脳の働きが関係していることが判明してスッキリです。
”こういう目をしているから鼻はこう、口はこう”と経験から勝手に見えない部分を補っていたのですね。
脳って不思議ですね〜。
マスク生活がまだまだ長引きそうなので、マスクと上手に付き合っていきましょう!
そして、人とのコミュニケーションは顔だけではないので、声のトーンや目元の表情、髪型といった外見だけでなく、性格や人柄といったトータルで人を見ていくように心がけたいですね。
海外ではサル痘の流行が懸念されています。
もし日本でも感染者が出たら大変!感染を防ぐ為にも、マスクと手洗いは今後も続けていきましょう。


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