”小学校の先生にってキツい””もう辞めたい”としんどい気持ちになっている先生も多いでしょう。
私も教員経験がある身です。
教員という仕事は、思った以上に仕事量はあるし、身体的にも精神的にもハードな職業だと感じています。
ハードな職業だけど、やりがいはあるし上手にやれば一般企業に勤めるより楽しく自由度が高い職業でもあります。
私は、やむを得ず退職しましたが、退職後何をしているのか、どんな仕事をしているのかについてまとめていきます。
小学校教員を辞めた理由
私の場合

私は、大学を卒業してから10年間、公立小学校と私立小学校に勤めていました。
担任・専科・特別支援学級、さまざまな立場で仕事をしていました。
私が教員を辞めたのは、【重度の妊娠悪阻になって社会復帰ストップとなり、入院を強いられ退職を選択した】のです。
本当はもっと働きたかった、もっと子どもと関わりたかった、もっともっと授業したかった、これが私の本音です。
そんな私ですが、20代前半一度心折れかけ管理職に「辞めたい」と話したことがあります。
当時の管理職は「辞めたい気持ちは分かった。本当にそれでいいのか、もう一度ゆっくり考えてみて。」と言われました。
そして「100点を目指す必要はないんだよ。子どもたちが笑顔で学校へ来て笑顔で帰っていく、それができるだけで先生は花マルなんだからね。十分いい先生だと私は思うよ。」と。
その言葉でフッと心が軽くなって、活力が出たのを思い出します。
その後の教員時代はとっても充実していて、力を入れるところと抜くところを覚え、尊敬する先輩や子どもたちとの出会いもあり、とっても仕事が楽しかったです。
20代前半で辞めなくて良かった、と心から思っています。
もし、辞めたいと思っているなら、ちょっとだけ立ち止まってみてください。
一旦休んでゆっくり時間をかけて今後のことを考えてみてくださいね。
他の人の場合
他の先生の辞めた理由については以下の通りです。
【私の周りであった辞めた理由】
○心身ともに疲れた
○ストレスしか溜まらず、体調を崩してしまった
○家庭のことを優先した
○ちゃんと我が子を育てたいと思った
○事情を汲んでくれない教育委員会に腹が立った
○家庭と仕事の両立ができなくなった
辞めた理由は、本当にそれぞれです。
すごく悩んだし、決断するのも怖かったと言います。
ですが、これ以上は続けられない、と辞職を決意したと話してくれました。
小学校教員を辞めたその後は何している?仕事は?
ここでは、私だけでなく他にも辞めた先生たちが何をしているのかお伝えします。
【辞めた後にしていること・仕事】
○専業主婦として家庭に入った
○正規職員を辞職し、非常勤講師として復職した
○学習塾や公文、放課後デイサービスで働いている
○趣味や特技を活かした仕事に就いた(ライターや足ツボマッサージ・清掃業など)
○セラピストやカウンセラーをしている
多くの人は、教員の仕事に近いものをしていますね。
専業主婦として家庭に入った

教員をしていると、朝早くから夜遅くまで学校でほとんど家にいられません。
子育てしながら教員をしている友人は、「うちの子は保育園で1日の多くを過ごしていて私と子どもが一緒に過ごす時間はほんの少し」と言います。
もっと我が子との時間を大事にしたい、家庭を大事にしたい、と思って辞職した女性教員は多いです。
専業主婦になったことにより、時間にも心にもゆとりが生まれ、我が子とたっぷり話して遊ぶ時間ができたと喜ぶ友人の顔は、とっても穏やかで素敵です。
非常勤講師として復職

正規職員として働いていたけれど、心身の疲労から退職、その後回復してから非常勤講師として働いているというパターンです。
子どもたちのことが好き、教員という仕事が好き、学校が好き、という先生は多いのです。
正規職員ではないけれど、子どもたちと過ごせて授業のサポートができる非常勤講師は、時給も高く時間数が決められているので、働きやすい職業だと私は思います。
職員会議なし・研修会なし・保護者対応なし、児童がいる間だけの仕事になるので残業してないからと白い目で見られることはないし、職員と円滑にコミュニケーションをとっていれば、これほどメリットが多い職業はないのではないかと考えます。
「非常勤講師が一番楽しく仕事ができるわ〜」とイキイキと働く元正規教員は多いです。
学習塾や放課後デイサービスに就職

先生になる人って子どもに教えることが好き、子どもたちの役に立ちたい、と思っている人が多いのです。
学校という公教育からは退いたけれど、別の立場から子どもの学習指導や生活支援をしている人もたくさんいます。
学校だけが全てではないです。
自分の居場所は、違うところにあることもあります。
学習塾で子どもの成績がどんどん上がっていって達成感を感じる、放課後デイサービスで子どもたちとたくさん関われるのが楽しい、とイキイキしながら働いている姿はとても素敵です。
趣味や特技を活かした仕事に挑戦

かくいう私は文章を書くのが好きなので、退職後、育児が落ち着いてからライターという職業を選択しました。
そして、友人は現場で働く先生たちを癒したいと足ツボを習得しサロンを開いています。
体が丈夫でなかったり、学校で働きたくても事情があって働けなくなってしまった場合もありますよね。
趣味や特技を活かして、全く別の道を選択して挑戦するのも楽しいですよ!
私の恩師は退職後にフラワーアレンジメントの講師になり自宅で教室を開いています。
また別の恩師は、80歳になってから絵本の読み聞かせをするYoutuberになっています。
新しいことに挑戦するのに年齢も肩書きも関係なし!
やりたいことをやる、ただそれだけです。
たった一度の人生、学校の先生だけで終わるのはちょっと。。。と思っているなら、退職してからでも遅くはない!
やりたいことをやれるエネルギーを溜めておきましょう。
セラピストやカウンセラーになった

心を病んでしまって辞めてしまった先生は、自身のケアをするためにセラピストやカウンセラーの資格を取得するという人もいます。
そして、同じように心が病んでしまう前に助けたい、とサロンを開くというパターンがあります。
先生という職業は子どもや保護者の話をじっくり聞く、ということは必然なので自然とカウンセリングをしていることもあります。
なので、セラピストやカウンセラーとして第2の人生を歩むのは適職かもしれませんね。
まとめ
小学校の先生を辞めた後、どんな仕事をしているのかというのをまとめてみました。
やっぱり子どもが好き、教えることが好き、という人が多いので先生を辞めても、それに近しい仕事を選択している人が多いですよ。
私は、身体が健康であれば今すぐにでも学校に戻りたいです。。。泣。(出産後、病気が分かりフルタイムでの仕事は断念)
授業で子どもが「分かった!」「できた!」「楽しい!」と目を輝かせる瞬間がたまらなく好きです。
友達のことで真剣に悩んだり、本気で喧嘩したり、一つひとつの経験が子どもの成長に繋がると思うと毎日が貴重で新鮮だな〜と思うのです。
子どもたちの成長を目の前で見れる、子どもの笑顔を引き出すことができる先生という職業は最高の職業だと私は思っています。
もちろん先生を辞めても、他にも道がたくさんあります!
学校だけが全てじゃないです。
居場所はそこだけじゃないです。
いろんな選択肢があることをどうか覚えていてくださいね!
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